横浜町林尻遺跡
2024年11月29日
11月29日で横浜町林尻遺跡の発掘調査が終了しました。縄文時代の溝状の落とし穴跡が列状に6基、焼けた土や炭の集中している部分が9ヶ所発見されました。この場所が縄文時代に狩猟場として利用されていたことや、時代ははっきりしませんが火を燃やす行為のあったことがわかりました。林尻遺跡から釜臥山を臨む
溝状土坑(落とし穴の跡)を調査している様子
2024年11月21日
林尻遺跡の調査も終盤を迎え、これまでに縄文時代の落とし穴が列状に6基見つかっています。 また遺物としては横断面が三角形をなす三角柱状磨石と黒曜石製石器が出土しました。これらは同じ土層から出土したことから、おおむね同じ年代のものと考えられます。三角柱状磨石は、1万年以上続いた縄文時代でも古い時期である縄文時代早期(今から約8,000~10,000年前)に特徴的とされており、以前に当センターで調査した横浜町内の林ノ脇(はやしのわき)遺跡でも三角柱状磨石や黒曜石製石器とともに早期の土器が出土しています。 石器の組み合わせからも、本遺跡のものが早期の特徴を示している可能性が考えられ、両遺跡の類似性などがうかがえます。
2024年11月1日
横浜町字林尻にある林尻遺跡で、11月1日から発掘調査がはじまりました。晩秋のひんやりとした空気の中で、遺構の確認作業を進めています。
これまでに縄文時代の落とし穴の跡などが確認されているため、今後の調査によって、この周辺における当時の狩猟の様子が具体的にわかる可能性があります。
発掘調査の様子