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川守町 吉田 林ノ後 大栗山 古釜谷平(2) 林尻

つがる市吉田遺跡


2024年09月24日

 吉田遺跡の発掘調査は、9月20日で終了しました。遺跡からは岩木山が望めます。平安時代、遺跡に暮らした人々もこの景色を見ていたのでしょうか。今後は見つかった遺構と遺物について整理・分析等をおこなう予定です。

木製品

 遺跡遠景 

 

2024年09月06日

 土坑の中から、部材を組み合わせるために、先端が「コ」の字状に加工された木製品が出土しました。厚さがあり、建物に使われていたのかもしれません。

木製品

 内面に炭化物が付着した土器も出土しています。このほか、曲物、ムシロを編むための菰槌(こもづち)、箸(はし)などの木製品、砥石、漁網のおもりである土錘などが出土し、平安時代の暮らしの一端を垣間見ることができます。

土師器ほか

2024年08月27日

 8月24日(土)に現地見学会を開催しました。約70名の方が参加し、吉田遺跡で見つかった平安時代の集落跡について、職員の説明を興味深く聞いていました。写真は溝跡についての説明をしているところです。暑い中ご参加いただきありがとうございました。        

見学会の様子  現地見学会 配布資料  ← 現地見学会の資料のPDFデータはこちら  

2024年08月24日

 8月24日(土)に現地説明会を開催します。 調査では平安時代の溝跡や柱穴、土坑が見つかり、土師器・須恵器のほか、ムシロ等を編む際に糸に下げる「おもり」となる菰槌(こもづち)など、当時の生活がうかがえる木製品も出土しています。確認された遺構や出土遺物が間近で見られる貴重な機会となりますので、ぜひ現地へお越しください。詳しくはチラシをご覧下さい。         

 

ちらし

 

 現地見学会の お知らせ  ← チラシのPDFデータはこちら  

2024年08月08日

 建物跡の周りにめぐるとみられる平安時代の溝跡が見つかっています。他遺跡の例から、上から見た形がU字形の溝の内側に竪穴建物がつくられていたようですが、近世以降の水田によって削られ失われたようです。吉田遺跡には本来このような建物跡が相当数あったと思われます。

発掘作業風景1

 今回見つかった溝跡 

発掘作業風景1

 これは上の写真の溝を向かって左端から見たところです。まだ底まで掘っていない状態です。炭化した木材などが捨てられて黒い層が広がっています。あちこちに土器もありますね。


2024年07月18日

 発掘調査開始後、1か月半が過ぎました。現地では溝跡(みぞあと)や土坑(どこう:地面に掘った穴)などの遺構(いこう)が多数見つかっています。 これらの遺構の中からは平安時代の土器のほか、低地の遺跡なので、通常は腐ってしまう木製品も見つかっています。

発掘作業風景1

 溝跡から箸とみられる木製品が見つかりました 

発掘作業風景1

 こちらは舟をこぐ櫂(かい)に似た形の木製品が見つかった深さ1mぐらいの土坑の調査状況です。調査している人は大変そうですね。上の写真の溝跡とこちらは平安時代の可能性があるものと考えています。


2024年06月04日

 吉田遺跡の発掘調査が始まりました。午前中は今にも雨が降りそうでしたが、午後は晴れ間ものぞく天気となりました。これまであまり調査が行われていない、比較的標高の低い場所にあり、周囲には広大な津軽の水田風景が広がっています。今後は普通の遺跡では出土しない木製品の出土が期待されます。

発掘作業風景1

 作業状況