タイトル

郷山前村元 鉢森平(7) 林ノ後 鳴瀬 米山(2)

鉢森平(7)遺跡

 


2023年09月20日  

 8月31日で2ヵ年にわたる発掘調査を終了しました。史跡二ツ森貝塚に後続する縄文時代後期前葉の集落として貴重な事例になると思われます。今後、集落の実態を明らかにするなど、整理作業を進め来年度末に発掘調査報告書を刊行する予定です。今年度の調査速報は、12月の青森県遺跡報告会で展示、発表する予定です。発掘作業風景1 写真は調査区を上空から撮影したものです。

2023年08月31日  

発掘作業風景1

 縄文時代後期前葉の掘立柱建物跡を検出しました。柱が6本で構築されています。長軸は約3m、短軸は約2.5mの長方形の建物と思われます。当時の青森県の各地では、掘立柱建物跡を円環状や弧状に巡らせる集落がみられます。鉢森平(7)遺跡でもこのような集落構造になる可能性を想定して調査を行いました。昨年度の調査区と併せて検討を行います。

2023年07月02日  

 7月2日(日)に二ツ森貝塚館で行われた「二ツ森貝塚ふれあいまつり」で鉢森平(7)遺跡の発掘調査

速報展を開催しました。150名近くの方に参加いただきました。同時に開催していた企画展「坪川流域の遺跡」展と併せて、七戸町の遺跡について理解を深めていただきました。配布資料を下記からダウンロードできるのでぜひご覧ください。

 鉢森平(7)遺跡 配布資料  こちらからダウンロードできす。

 

発掘作業風景1

展示の様子

発掘作業風景1

展示の様子。

 

2023年06月28日

発掘作業風景1

縄文時代後期前葉に埋められた土器の中から貝殻が重なって出土しました。このような状況は珍しいです。

7月2日の二ツ森貝塚ふれあいまつりでは、このような情報も含めて速報展示しますので、

是非おいでください!

 

2023年06月05日

発掘作業風景1

 

発掘作業風景1

フラスコ状土坑から土器と共に炭化物や焼土が出土しました。フラスコ状土坑は、縄文時代に多くみられる遺構で、用途としては貯蔵穴が想定されているほか、墓に転用されたものもあります。今回の遺構からは、底面からオレンジ色の焼土と黒色の炭化物が重なって出土しました(写真下)。炭化物はヨシ等の草や木材が炭化したものとみられ、土坑の中で火を焚いていた可能性等、今後の調査で土坑の使われ方などを明らかにしていきます。

 

発掘調査速報(二ツ森貝塚館)2023年07月02日

発掘作業風景1

 

 7月2日の10時~15時に二ツ森貝塚ふれあいまつりにおいて、鉢森平(7)遺跡の発掘調査速報展示を二ツ森貝塚館企画展示室で行います。発掘調査で出土した土器や石器、土偶を展示し、専門職員による解説も行います。

 

2023年05月09日

発掘調査を開始しました。

発掘作業風景1

 

今年度の発掘調査がはじまりました。遺物や遺構が見つかっており、縄文時代の人々が木の伐採などに使った

石斧が出土しました(写真)。綺麗に磨いて作っており、素材の岩石は、青色が美しく、うっすらと模様も見え

ます。このような岩石は青森県内では産出せず、岩手県や北海道などからもたらされた可能性があります。