2019年10月31日
4月23日から始まった林ノ脇遺跡の発掘調査は10月30日で終了しました。縄文時代の落とし穴44基、平安時代の竪穴建物跡21棟などが見つかりました。遺物は土器や石器など段ボール箱換算で161箱見つかりました。青森県内でも類例の少ないものとして、縄文時代早期前葉(約9,000年前)の土器が見つかりました。
2019年9月26日
写真中央にXの字のような形に見えるのは、重複する縄文時代の落とし穴です。埋まっていた土の観察から、左上から右下に延びるものが古いことがわかりました。写真右端にある落とし穴と同じ方向です。周辺の落とし穴の中で、このグループが古いことが推定できました。
2019年8月31日
現地見学会を開催しました
林ノ脇遺跡現地見学会を午後1時~3時まで開催しました。見学会では、発掘調査現場の解説と遺物の展示を行いました。
調査現場では、平安時代の竪穴建物跡、土坑、溝跡、縄文時代の石器集中出土地点や落とし穴が見つかっています。平安時代の竪穴建物跡では、カマドの部分が赤く焼けていることや、床面に鍛冶炉の可能性がある焼土があることなどを間近で見学していただきました。また、縄文時代の落とし穴では1mを超える非常に深い穴を目の前で見ていただいた後に、高台へ移動し、複数の落とし穴が列状に並ぶ様子をご覧いただきました。
遺物展示室では、調査で出土した平安時代の土師器、須恵器、鉄製品、縄文時代の土器、石器などを展示しました。また、調査状況の写真も展示しました。途中激しい雨も降りましたが、90名を超える方々にお越しいただきました。
別画面で当日配布資料をご覧いただけます。こちらをクリックするとダウンロードできます。(pdf形式:645kb)
所長挨拶
遺物展示室
調査現場見学
2019年8月30日
ラジコンヘリを使用して空中写真撮影を行いました。写真上方が北方向の遺跡遠景写真です。画面中央に調査区が見えます。
写真上方が北方向の遺跡全景写真です。四角く見えるのが平安時代の竪穴建物跡です。写真下方に並ぶ細長い穴は、縄文時代の落とし穴です。
2019年8月27日
横浜中学校の1・2年生のみなさんが遺跡見学に来ました。学習中の縄文時代や平安時代の遺構・遺物を見学し、興味深々でした。見学中には「どのようにして遺跡を見つけるのですか」「トイレはどうしていたのですか」などの質問が出ていました。
2019年8月23日
現地見学会開催のお知らせ
来たる8月31日(土)に現地見学会を開催します。横浜町の歴史に新たな1ページを刻む遺跡を実際にご覧になりませんか?皆様のお越しをお待ちしております。
■日時:8月31日(土) 受付開始12:30~ 見学時間13:00~15:00
(雨天時は出土遺物の展示のみとなることがあります。)
■場所:林ノ脇遺跡(横浜町林ノ脇・太郎須田地内)
別画面でチラシをご覧いただけます。こちらをクリックするとダウンロードできます。(pdf形式:302kb)
2019年8月5日
長さが3~4mの縄文時代の落とし穴が次々に見つかり、これまでに28基となりました。沢に面した大地の端に列をなしていました。
2019年7月18日
引き続き、横浜小学校の5年生の皆さんが遺跡見学にきました。6年生と同様に調査区内を見学しました。
2019年7月16日
横浜小学校の6年生の皆さんが遺跡見学にきました。これまでに見つかった平安時代の竪穴建物跡や縄文時代の落とし穴などを間近で見学し、昔の生活を想像していました。また、出土した土器・石器などの遺物を手に取ったり、観察してもらいました。
2019年6月20日
これまでに平安時代の竪穴建物跡が9棟見つかり、うち4棟の調査を終了しました。今回は、遺存状況の良い1棟を紹介します。この建物跡の形は四角形で、壁際に壁板を立てた溝が掘られています。写真上部分には煮炊きをするカマドがあり、建物の外側に煙が出ていく煙道(えんどう)が作られていました。建物跡中央の赤く焼けた部分は鉄製品の製作や加工を行った鍛冶炉(かじろ)です。
2019年5月9日
4月23日から開始しました。平安時代の集落と縄文時代の落とし穴が見つかっています。写真左下の黄色い土の入る部分が平安時代の家の跡です。調査区奥の黒い溝状に見える部分は落とし穴で、列になって並んでいます。