2021年8月2日
引き続き縄文時代後期後葉と中世のムラの跡を調査しています。

今年度の調査では10基を超える井戸が見つかっていますが、写真はその中でも最大のものです。1.5m四方の開口部を掘り下げると、多くの加工木が湧き水とともに姿を現しました。

四隅には木杭、杭の間は縦板を打ち込んで井戸枠が作られています。井戸枠の中からは、附木と思われる焦げた木片や板材、砥石等の石製品が見つかっています。

2021年7月5日
先月に引き続き、①縄文時代後期後葉と②中世のムラの跡を調査しています。

① 柱穴からは縄文時代後期後葉(約3,300年前)の注口土器が出土しました。この時期の土器の特徴である瘤状の突起が見られます。

② 中世の小屋と考えられる竪穴遺構です。一辺が3m程の大きさになります。このほか、井戸やカマド状遺構、掘立柱建物跡など、ムラを構成する遺構が見つかっています。井戸からは今でも水が湧くものがあり、当時、大事な水の供給源であったと考えられます。
2021年6月3日
これまで同様、①縄文時代後期後葉(約3,300年前)、②中世(西暦1200~1600年頃まで)のムラの跡が姿をあらわしはじめました。

① 環状掘立柱建物群(径60~80m程度か)の一部に加え、小型の竪穴建物跡や土坑(貯蔵や廃棄のための穴)がみつかりそうです。

② 古文書などで名前が知られていない中世の村の跡です。母屋のまわりに小屋(竪穴遺構)・炊事場・井戸などがありそうです。
2021年5月11日
青森市米山(2)遺跡の調査が始まりました。

調査予定地