2021年11月5日

10月26日、井戸の内側の写真です。底の方で小石を確認しました。

10月28日、いよいよ丸太材の取り上げです。奥にあるパレット(運搬するための台)にのせます。

持ち上げたときに木製品が割れてしまわないようにラップを何重にも巻いていきます。

パレットにのせたら内側も緩衝材を入れて壊れないようにします。

全体をスポンジでくるみ、パイプで固定。つり上げる準備が整いました!

さぁ、つり上げの瞬間です。
丸太材はその後、他の木製品と一緒に青森にある埋蔵文化財調査センターに持ち帰りました。

丸太材を取り上げた後、底の粘土を取り除くと砂層があらわれました。周囲の砂層を少し掘ると水が湧いてくるため、昔の人はこの深さまで井戸を掘っていたとみられます。

10月29日。調査のすべてを終え、現場最終日を迎えました。
(何かのイベントがあったらしく偶然花火が上がりました。)
2021年10月25日

石田(2)遺跡の井戸が報道関係者に公開されました。

板材を外しています。

井戸枠の板材と丸太くりぬき材の間からは、箸(はし:画面下側の石の下)が出土しました。

板材が取り除かれ、丸太くりぬき材のみとなりました。
2021年10月18日

井戸枠の板材は、先端を尖らせて打ち込んだものと先端の尖らないものがあるようです。長いもので170cmを超えるものもあります。

手前側の板材を外すと直径約70cm、高さ約80cmの、中をくりぬいた丸太材が姿を現しました。

丸太材はとても大きいため、井戸の底に入れる時は大変だったと思われます。
※平安時代に掘られた井戸の穴の直径は1mほどです。発掘調査を安全に進めるため周囲を広く掘り、階段を設置しています。

丸太材を近くで見ると、加工のあとが生々しく残っています。

井戸枠を固定する土の中から櫛(くし)の破片が出土しました。炭化していないものは青森県内で初めてと思われます。

近所のいずみ小学校から5年生約30名が現場見学に訪れました。
2021年10月11日

井戸跡の調査状況。足元や壁面の安全を確保しながら掘っていきます。

井戸枠に使われた板材は円形に並べられた状態で見つかりました。

井戸跡を上から見ると、板材の内側には、丸太をくりぬいて作られた枠が見つかりました。

丸太材を上から見た様子。直径80cm位です。

丸太材の内側にたまった土を掘ると、中からは斎串(いぐし)とみられる細長い木の板が出土しました。
2021年10月4日

9月末、遺跡の空撮を行いました。

第7号竪穴建物跡(平安時代)の完掘状況

土坑(平安時代)の調査の様子

井戸跡(平安時代)の調査の様子

井戸を掘りすすめると火山灰層の下から井戸枠に使われたこの板が出土しました。
2021年9月6日

竪穴建物跡等の調査風景

竪穴建物跡の中に たまった土を取り除いています。

こちらの竪穴建物跡は、右側を水田の畦を作る際に壊されていますが1辺が6メートル以上あります。

住居内より逆さまの状態で出土した土師器の甕(かめ)。
2021年8月31日

10世紀の竪穴住居跡を調査しています。
2021年8月2日
付近の五所川原市立いずみ小学校(石田(1)遺跡)では平安時代の集落が調査されていますが、石田(2)遺跡でも平安時代の遺構を多数確認し、鋭意精査しています。

台地上での遺構検出作業

五所川原産の須恵器壺

沖積地でも竪穴住居が見つかりました。

住居の隅で出土した土師器坏
2021年7月6日
発掘調査が始まりました。

遺跡全景(北から)

遺構確認の様子