2019年8月9日
調査を終了しました
2ヶ年にわたった古野(2)遺跡の発掘調査ですが、8月9日で全ての調査を終了しました。写真は7月31日にドローンで撮影した遺跡全景です。
2019年7月31日
空中写真撮影を行いました
調査範囲を上空から記録するため、ドローンを飛ばして写真撮影を行いました。写真は縄文時代の竪穴建物跡です。上空から見ると、遺構の位置関係がよくわかります。
2019年7月27日
現地見学会を開催しました
古野(2)遺跡現地見学会を、令和元年7月27日(土)午後1時から午後2時半まで行いました。むし暑く、不安定な空模様でしたが、風間浦村内外よりおいでいただいた多数の見学者の皆さんは、専門職員による調査現場の案内と遺物展示室の説明に、熱心に耳を傾けていました。
今年度の発掘調査現場では、縄文時代前期後葉・中期後葉の竪穴建物跡、後期前葉の土坑に加え、縄文時代中期末~後期前葉頃のものと考えらえる溝状土坑を検出しました。見学者の方たちは、縄文時代前期後葉の竪穴建物跡に残る床面を掘り下げて作られた「石囲炉」、縄文時代中期後葉の竪穴建物跡の床面に残っていた長さ120cmの大型「石囲炉」を竪穴建物跡内に入って間近にご覧になり、縄文時代の家庭の雰囲気に思いを馳せていたのではないでしょうか。また平地があるにも関わらず、急斜面にあえて貯蔵用と考えられる穴を掘った縄文時代の人達の工夫や苦労も大いに感じていただけたと思います。
遺物展示室では、見学会直前に地元テレビ局報道によって話題となっていた縄文時代中期後葉の土偶や、土器・石器に加え、昨年度調査した古野(3)遺跡出土品、発掘作業の経過を示す写真パネルなども壁一面に展示しました。専門職員による縄文時代の土器・石器の解説や、これらを使っていた当時の生活の様子などの説明があり、見学者は興味深く聞き入っていました。
別画面で当日配布資料をご覧いただけます。こちらをクリックするとダウンロードできます。(pdf形式:1338kb)
縄文時代前期後葉の竪穴建物跡解説
縄文時代中期後葉の竪穴建物跡解説
斜面に作られた縄文時代後期前葉の土坑群解説
遺物とパネルの展示解説
縄文時代中期後葉の土偶
展示室内での解説
2019年7月12日
現地見学会開催のお知らせ
来たる7月27日(土)に現地見学会を開催します。昨年度から行われてきた発掘調査も8月9日で終了予定です。古野(2)遺跡をご覧いただくラストチャンス!皆様のお越しをお待ちしております。
■日時:7月27日(土) 受付開始12:30 見学時間13:00~14:30
(雨天時は出土遺物の展示のみとなることがあります。)
■場所:古野(2)遺跡(風間浦村大字易国間字古野地内)
別画面でチラシをご覧いただけます。こちらをクリックするとダウンロードできます。(pdf形式:507kb)
2019年6月27日
6月も末となり各遺構の精査も進んできました。この竪穴建物跡は炉の特徴から、縄文時代中期後半(約4,500年前)のものと考えています。写真左下の拡大写真は、長さ120cmにおよぶ立派な石囲炉です。一方が開口します。
2019年6月21日
急傾斜の斜面には縄文時代後期前葉(約4,000年前)の食糧貯蔵用と考えられる穴がいくつか掘られていました。底には完全な形の土器2点が潰れていました。
2019年6月6日
平場に住んだ縄文人は、斜面に物を投げ捨てています。約5,000年前の土器・石器がたくさん出土します。
2019年6月5日
風間浦村古野(2)遺跡は縄文時代前期末と中期後半の集落跡です。4月24日から調査を開始しました。道路建設予定地を細長く発掘調査しています。縄文時代の竪穴建物跡や落ち込みと考えられる場所を「ベルト」と呼ばれる畦を残して掘り下げていきます。