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七戸町猪ノ鼻(1)遺跡


2019年10月31日

2019猪ノ鼻(1)遺跡10月31日

2ヶ年にわたって調査を行った猪ノ鼻(1)遺跡の現場は10月31日で無事に終了しました。調査では、縄文時代後期と奈良・平安時代の竪穴住居跡や縄文時代早期の落とし穴、古墳時代の土坑墓などが見つかりました。遺物は土器や石器のほか、縄文時代後期ではスタンプ形土製品、古墳時代では玉類などが出土しました。調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。


2019年10月24日

2019猪ノ鼻(1)遺跡10月24日

調査も終盤の10月、調査区西端部の斜面から、縄文時代早期(約8,500年前)の土器や石器がまとまって出土しました。土器は主に底が尖り、貝殻を使って文様をつけたものです。これまでに七戸町周辺ではあまり出土しておらず、貴重な例と言えます。


2019年9月28日

現地見学会を開催しました

  猪ノ鼻(1)遺跡現地見学会を午後1時~3時まで開催しました。蒸し暑い一日でしたが、七戸町内外よりお越しいただいた83名の皆さんは、職員による遺構と遺物の解説に熱心に耳を傾けていました。
発掘現場では、縄文時代早期以降のワナ(獲物をとるための落とし穴)や約3,500年前(縄文時代後期中~後葉)の竪穴建物跡、約1,700年前(古墳時代前期)のお墓、約1,100年前(平安時代)の竪穴建物跡などを間近にご覧いただき、時代の流れとともに移り変わった猪ノ鼻(1)遺跡の「いろいろな風景」をご想像いただいたようです。
遺物展示室では、スタンプ形土製品(縄文時代)や玉類(古墳時代)、鉄製品(平安時代)等に注目が集まり、ご覧になった方は同じ場所に生きた各時代の人々に想いを馳せていました。
この他、発掘現場で撮影した写真のパネルも展示しました。目にする機会の少ない発掘作業風景や見学コース以外の発掘成果にも興味津々のようでした。

別画面で当日配布資料をご覧いただけます。こちらをクリックするとダウンロードできます。(pdf形式:約3.3MB)

七戸町猪ノ鼻(1)遺跡9月28日-1

縄文時代後期の竪穴建物跡の説明


七戸町猪ノ鼻(1)遺跡9月28日-2

密集する竪穴建物跡の説明


七戸町猪ノ鼻(1)遺跡9月28日-3

古墳時代の墓の説明


七戸町猪ノ鼻(1)遺跡9月28日-4

平安時代の竪穴建物跡の説明


七戸町猪ノ鼻(1)遺跡9月28日-5

遺物展示見学の様子


七戸町猪ノ鼻(1)遺跡9月28日-6

パネル展示見学の様子



2019年9月26日

  2019猪ノ鼻(1)遺跡9月26日  

 七戸中学校1年生の皆さんが社会科授業の一環として遺跡の見学に訪れました。縄文時代と平安時代の竪穴建物跡や古墳時代のお墓を間近で見学し、猪ノ鼻(1)遺跡での昔の人々の生活を想像しながら、地域の歴史を勉強しました。とても真剣に説明を聞いている姿が印象的でした。


2019年9月12日

七戸町猪ノ鼻(1)遺跡現地見学会のお知らせ
現地見学会開催のお知らせ

来たる9月28日(土)に現地見学会を開催します。様々な時代の遺構や遺物が見られる貴重な遺跡を実際にご覧になりませんか?さらに当日は猪ノ鼻(2)遺跡の遺物・パネル展示も同時開催します。皆様のお越しをお待ちしております。

■日時:9月28日(土) 受付開始12:30~ 見学時間13:00~15:00
(雨天時は出土遺物の展示のみとなることがあります。)
■場所:猪ノ鼻(1)遺跡(七戸町字猪ノ鼻地内)

別画面でチラシをご覧いただけます。こちらをクリックするとダウンロードできます。(pdf形式:278kb)


2019年8月30日

2019猪ノ鼻(1)遺跡8月30日

平安時代の竪穴建物跡の下から、古墳時代前期の土坑墓が見つかりました。土坑墓の中からは赤く塗られた高坏(脚のついた皿のような土器)の脚の部分が出土しました。昨年度の調査では、この近くから同時期の土坑墓が4基見つかっており、古式土師器や続縄文土器が出土しました。今後、これらの土坑墓がどのような広がりをみせるのか調査していきます。


2019年7月31日

2019猪ノ鼻(1)遺跡7月31日 2019猪ノ鼻(1)遺跡7月31日

七戸町二ッ森貝塚ジュニアボランティア養成講座の参加者が見学に来ました。この情報は七戸町教育委員会世界遺産対策室Facebookにも掲載されています。


2019年7月24日

2019猪ノ鼻(1)遺跡7月24日

7月24日に開催されたイベント「夏休みに考古学者になろう!」で発掘体験をしていたところ、なんと香炉形(こうろがた)土器がほぼ完全な形で出土しました。縄文時代後期中葉のものとみられます。


2019年7月17日

2019猪ノ鼻(1)遺跡7月17日

6月にご紹介した古代の竪穴建物跡です。堆積していた土や火山灰を完全に取り除くと、炭化材が建物の壁際に沿って並んでいました。炭化材には太いものや細いもの、板状のものなどがあり、柱や、屋根の垂木などであると推測されます。また、建物の北壁にはカマドがありました。カマドの内側が強く焼けていることから、比較的長い期間使われていたのかもしれません。


2019年6月27日

2019猪ノ鼻(1)遺跡6月27日

古代の竪穴建物跡に十字の「土層ベルト」と呼ばれる畔を残して掘り下げています。この建物跡を覆う土の中には、915年頃に十和田火山の噴火に伴い降り積もった白っぽい火山灰が厚く堆積しています。これらの土を取り除くと、焼けた土や炭になった柱材などがたくさん出てきました。どうやら火災にあったようです。


2019年6月13日

2019猪ノ鼻(1)遺跡6月13日

猪ノ鼻(1)遺跡は縄文時代後期と古墳時代、奈良・平安時代を中心とした遺跡です。昨年度から継続して調査を行っており、今年度は、まず初めに昨年調査した地点の隣を調査しました。縄文時代の落とし穴がまとまって検出されたほか、古代の竪穴建物跡などが見つかりました。