
毛合清水(3)遺跡では、古代の建物跡を見学しました。
イベント
27日の発掘体験は毛合清水(3)遺跡と、隣接する北熊ノ沢(2)遺跡で行いました。
発掘の道具の使い方や発掘のしかただけでなく、遺構の見つけ方や出土遺物についても学びました。白頭山火山灰(※)を見つけた方もいました。
デジタル一眼レフカメラと三脚を使った写真撮影も体験しました。建物跡の土層断面に線をひいて撮影したり、遺物や火山灰を撮影しました。発掘体験の最後には、調査成果を発表してもらいました。
新聞の一面に載るような大発見はありませんでしたが、参加者のみなさんにはたくさんの発見があったようです。
(※) 朝鮮半島の白頭山から飛んで来た火山灰。946年に噴火したと考えられています。
毛合清水(3)遺跡では、古代の建物跡を見学しました。
遺物に注意しながら、慎重に掘り進めます。
土の色の違いを確認しながら、掘っていきます。
近くの遺跡から出土した遺物を見学しました。
三脚を使った記録写真撮影にも挑戦しました。
28日の研究体験は屋内で、実際に遺跡から出土した土器の復元や拓本などを体験しました。
八戸市内の遺跡から出土した土器の拓本をとり、断面の図化も行い。初めてとは思えないほど、みなさん拓本が上手でした。
次に、その土器がいつ頃作られたか、調べました。図をとった土器片を手に、形を復元した土器と見比べました。土器の形や模様は少しずつ違うため、同じ時期の土器を探すのは、難しかったかもしれません。
土器の形ができあがってきました。
少しずつ墨をつけて、土器のもようを写し取ります。
土器の断面図をとっています。
断面のカーブは「マコ」という道具でとりました。
「デバイダー」で測った長さを方眼紙に写しています。
テキストにある土器の写真と比べました。
全体の形が分かる実物の土器と比べて、年代を調べました。
「夏休みに考古学者になろう!」をきっかけに、発掘や遺跡に関心をもってもらえたら、大変うれしいです。将来、参加者の中から、遺跡や発掘に携わる方が出ることを期待しています。
ご参加いただいたみなさん、お疲れ様でした。
また、本事業の実施にあたってご協力いただいた方々にも、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。