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イベント


夏休みに考古学者になろう!(2022)

 第19回目の「夏休みに考古学者になろう!」を7月27日、28日に開催しました。
 3年ぶりの開催となる今年、はじめて八戸市で開催しました。
 27日は発掘体験、28日は研究体験を行いました。小学5年生から高校生まで、県内各地から参加していただきました。

1日目 発掘体験


 27日の発掘体験は毛合清水(3)遺跡と、隣接する北熊ノ沢(2)遺跡で行いました。
 発掘の道具の使い方や発掘のしかただけでなく、遺構の見つけ方や出土遺物についても学びました。白頭山火山灰(※)を見つけた方もいました。
 デジタル一眼レフカメラと三脚を使った写真撮影も体験しました。建物跡の土層断面に線をひいて撮影したり、遺物や火山灰を撮影しました。発掘体験の最後には、調査成果を発表してもらいました。
 新聞の一面に載るような大発見はありませんでしたが、参加者のみなさんにはたくさんの発見があったようです。
 (※) 朝鮮半島の白頭山から飛んで来た火山灰。946年に噴火したと考えられています。



開会の挨拶

毛合清水(3)遺跡では、古代の建物跡を見学しました。


遺跡の概要説明

遺物に注意しながら、慎重に掘り進めます。


古代の解説

土の色の違いを確認しながら、掘っていきます。


縄文時代の解説

近くの遺跡から出土した遺物を見学しました。


実際に掘ってみよう!1

三脚を使った記録写真撮影にも挑戦しました。


2日目 出土品整理・研究体験


 28日の研究体験は屋内で、実際に遺跡から出土した土器の復元や拓本などを体験しました。
 八戸市内の遺跡から出土した土器の拓本をとり、断面の図化も行い。初めてとは思えないほど、みなさん拓本が上手でした。
 次に、その土器がいつ頃作られたか、調べました。図をとった土器片を手に、形を復元した土器と見比べました。土器の形や模様は少しずつ違うため、同じ時期の土器を探すのは、難しかったかもしれません。



実際に掘ってみよう!2

土器の形ができあがってきました。


遺物展示

少しずつ墨をつけて、土器のもようを写し取ります。


1日目発表会

土器の断面図をとっています。



開始の挨拶

断面のカーブは「マコ」という道具でとりました。


土器の接合・復元体験

「デバイダー」で測った長さを方眼紙に写しています。


圧痕レプリカ作成体験1

テキストにある土器の写真と比べました。


拓本体験

全体の形が分かる実物の土器と比べて、年代を調べました。


 「夏休みに考古学者になろう!」をきっかけに、発掘や遺跡に関心をもってもらえたら、大変うれしいです。将来、参加者の中から、遺跡や発掘に携わる方が出ることを期待しています。
 ご参加いただいたみなさん、お疲れ様でした。
 また、本事業の実施にあたってご協力いただいた方々にも、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。